トップ
>
窮乏
>
きゅうぼう
ふりがな文庫
“
窮乏
(
きゅうぼう
)” の例文
窮乏
(
きゅうぼう
)
もこうまでになると——これより下には落ちようはないという——肚のきまった自嘲が彼を落着き払わせていた。
人間山水図巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
創立の当時は財政に
窮乏
(
きゅうぼう
)
してその発達は
頗
(
すこぶ
)
る困難であったが、またそれを救治せんとて企てた梓君の事業計画はあたかも
二兎
(
にと
)
を追うの観があったが
東洋学人を懐う
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
そのころを頂上にして日向一家は坂道を下るように
窮乏
(
きゅうぼう
)
の中へ落ちていった。
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
日本の
戯曲家
(
ぎきょくか
)
や小説家は、——殊に彼の友だちは
惨憺
(
さんたん
)
たる
窮乏
(
きゅうぼう
)
に安んじなければならぬ。
長谷正雄
(
はせまさお
)
は酒の代りに電気ブランを飲んでいる。
大友雄吉
(
おおともゆうきち
)
も
妻子
(
さいし
)
と一しょに三畳の二階を借りている。
十円札
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
窮乏
(
きゅうぼう
)
のどん底へ陥ってしまったのだとも云える。
地軸作戦:――金博士シリーズ・9――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“窮乏”の意味
《名詞》
非常に貧しく、生活に困窮すること。
(出典:Wiktionary)
窮
常用漢字
中学
部首:⽳
15画
乏
常用漢字
中学
部首:⼃
5画
“窮”で始まる語句
窮
窮屈
窮命
窮鼠
窮鳥
窮迫
窮地
窮余
窮策
窮窟