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窘迫
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きんぱく
ふりがな文庫
“
窘迫
(
きんぱく
)” の例文
前から
識
(
し
)
り合っている人のように、少しの
窘迫
(
きんぱく
)
の態度もなく、歩きながら云われたのである。純一は名刺を出して、奥さんに渡しながら、素直にこう云った。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
柔かき
臥床
(
ふしど
)
は英雄の死せんことを
希
(
ねが
)
ふ場所に非ず。
誹謗
(
ひばう
)
、
罵詈
(
ばり
)
、悪名、
窘迫
(
きんぱく
)
は
偶
(
たま/\
)
以て吾人の徳を成すに足るのみ。見よ清教徒は失意の時に清くして、得意の時に濁れるに非ずや。
信仰個条なかるべからず
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
お常の身の上はこれまでより楽にこそなっているが、少しも圧制だの
窘迫
(
きんぱく
)
だの
掣肘
(
せいちゅう
)
だのを受けてはいない。なるほど無縁坂と云うものが新に出来たには相違ない。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
視線が
暫
(
しばら
)
く
往来
(
ゆきき
)
をしているうちに、純一は次第に一種の緊張を感じて来た。どうにか解決を与えなくてはならない問題を与えられているようで、
窘迫
(
きんぱく
)
と不安とに襲われる。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
先きに立って這入って、電燈を点じてくれたしづえと一しょに、己は洋室にいたとき、意識の海がまだ波立っていた為めか、お雪さんと一しょにいるより、一層強い
窘迫
(
きんぱく
)
と興奮とを感じた。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“窘迫”の意味
《名詞》
何かに迫られて苦しむこと。困窮すること。
(出典:Wiktionary)
窘
漢検1級
部首:⽳
12画
迫
常用漢字
中学
部首:⾡
8画
“窘”で始まる語句
窘
窘窮
窘付
窘蹙
窘逐
窘逐狂
窘乏
窘束
窘歩
窘渋