トップ
>
穽
>
おと
ふりがな文庫
“
穽
(
おと
)” の例文
がんどう返しの
穽
(
おと
)
し
穴
(
あな
)
に
墜
(
お
)
ちた、お綱の身を
質
(
しち
)
にとって、その交換条件に、得意なものをかせとは、一体なんのことかしら? ……と旅川の顔をみつめ返した。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武蔵を討つのに、尋常にかかっては敗れる、猛獣は
罠
(
わな
)
に
穽
(
おと
)
して
獲
(
と
)
るしかないように、奇策を用いねばまたいたされますぞ。その辺のこと、十分、敵を
観
(
み
)
てお考えなされておるかの
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あいつのは、幕府を売り、父を殺し、知己親戚を
穽
(
おと
)
し入れ、罪
八
(
や
)
ツ
裂
(
ざ
)
きにも
値
(
あたい
)
する。貴様の
破廉恥
(
はれんち
)
とは、同じ武士道
外
(
はず
)
れでも、けたが違う。幕臣として俺はあの異端者を斬りに来たのだ。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
穽
漢検1級
部首:⽳
9画
“穽”を含む語句
陥穽
陷穽
狼穽
穽穴
口穽
檻穽