“穽穴”の読み方と例文
読み方割合
おとしあな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一度、惚れたおまえさんを、穽穴おとしあなに追い落して、生き地獄の苦しみに逢わせようとまで、憎み切るには、随分、手間ひまがかかったよ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
半五「へい成程、あゝ悪いことを云った、そんな事とは知らず迂濶うっかりといったが、旦那おめえさんけば見す/\穽穴おとしあなちるので」
が、あるいは三方から引包ひッつつんで、おびき出す一方口の土間は、さながら穽穴おとしあなとも思ったけれども、ままよ、あの二人にならどうともされろ!で、浅茅生へドンと下りた、勿論跣足はだしで。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)