種性すじょう)” の例文
木村は印東いんどうの西洋草花そうかなんぞを買つて来て調べてゐたが、中には種性すじょうの知れないものが出来て来た。
田楽豆腐 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
だから多くの歴史家に考えられることは、第一に種性すじょうの差ということであったのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
種性すじょうのものだか、わたしが知らぬと思っているか。8775
僕はその頃まだ女の種性すじょうを好くも知らなかったが、それを裁縫の師匠の隣に囲って置くのが末造だと云うことだけは知っていた。僕の智識には岡田に比べて一日いちじつの長があった。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
神々と同じ種性すじょうなる女神めがみよ。