“秤目”の読み方と例文
読み方割合
はかりめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
珠運が一身二一添作にいちてんさくの五も六もなく出立しゅったつが徳と極るであろうが、人情の秤目はかりめかけては、魂の分銅ふんどう次第、三五さんごが十八にもなりて揚屋酒あげやざけ一猪口ひとちょく弗箱ドルばこより重く、色には目なし無二無三むざん
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さて稲葉の未亡人のいうには、若いものが坐食していては悪い、心安い砂糖問屋さとうどいやがあるから、砂糖店を出したが好かろう、医者の家に生れて、陸は秤目はかりめを知っているから丁度好いということであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
きん秤目はかりめ、そのはての星にかかれる身のおもり
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)