ふう)” の例文
ふうやん、今阿弥陀様お通りや。わてに来い言うて招いてお居やすよつて、妾一寸行つて来まつさ。」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
その声の主は「ふうちゃん」と云う児で、器量よしと云う評判が高かったから要も前から耳にしてはいたものの、それまで一度も顔を見たことはなかったし、見たいと云う気もなかったのを
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)