福地ふくち)” の例文
津木つきピンすけ福地ふくちキシャゴがいるから、頼んでからかわしてやろう」吾輩は金田君の生国しょうごくは分らんが
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お耳慣れました西洋人情話の外題げだいを、まつみさお美人びじん生埋いきうめとあらためまして…これはいけはた福地ふくち先生が口うつしに教えて下すったお話で、仏蘭西フランス侠客おとこだて節婦せっぷを助けるという趣向
上吉田の三村を合せて福地ふくち村と改称したことは、甚だしく見当違いの場所へ持って行ったものであるが、福地と富士とを同一視した『国志』の編者のひそみに倣ったものででもあろうか
マル及ムレについて (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
この青軒先生こそはやがてわれをば桜痴おうち居士福地ふくち先生に紹介の労を取られし人にてありけれ。されどこのたびの訪問は初めて硯友社けんゆうしゃの諸先輩を歴訪せし時とは異りて容易に望を遂ぐる事能はざりけり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
学校へ出ても福地ふくちさんや、津木つきさんには口もかないんだそうです。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)