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磴
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いしだん
ふりがな文庫
“
磴
(
いしだん
)” の例文
その日は、
当寺
(
こちら
)
へお参りに来がけだったのでね、……お京さん、
磴
(
いしだん
)
が高いから
半纏
(
はんてん
)
おんぶでなしに、浅黄鹿の子の紐でおぶっていた。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
セプチミウス・セヱルス帝の凱旋門に登る
磴
(
いしだん
)
の上には、大外套被りて臥したる
乞兒
(
かたゐ
)
二三人あり。
古
(
いにしへ
)
の神殿のなごりなる高き石柱は、長き影を地上に印せり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
人々
磴
(
いしだん
)
の上に
蹲
(
うずくま
)
る。チチアネルロはジヤニイノの髪を
弄
(
もてあそ
)
ぶ。その目半ば閉ず。
チチアンの死
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
卑怯
(
ひきょう
)
な、未練な、おなじ処をとぼついた男の影は、のめのめと活きて、ここに仙晶寺の
磴
(
いしだん
)
の中途に、腰を掛けているのであった。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
我はあまりの嬉さに、
西班牙
(
スパニア
)
磴
(
いしだん
)
を驅け上りて、ペツポのをぢに光ある「スクウド」一つ抛げ與へ、そのアントニオの
主公
(
だんな
)
と呼ぶ聲を
後
(
しりへ
)
に聞きて馳せ去りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
はじめ二人は、
磴
(
いしだん
)
から、山門を入ると、広い山内、鐘楼なし。松を控えた墓地の入口の、
鎖
(
とざ
)
さない木戸に近く、八分出来という石の塚を
視
(
み
)
た。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(注。モンテ、ピンチヨオには公園あり。
西班牙
(
スパニヤ
)
磴
(
いしだん
)
、
法蘭西
(
フランス
)
大學院よりポルタ、デル、ポヽロに至る。羅馬の市の過半とヰルラ、ボルゲエゼの内苑とはこゝより見ゆ。)
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
暗い
磴
(
いしだん
)
の
幽
(
かすか
)
な底に、音羽の滝の音を聞いた時は
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
磴
漢検1級
部首:⽯
17画
“磴”を含む語句
石磴
磴道
磴級
磴路
西班牙磴