“研手”の読み方と例文
読み方割合
とぎて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若者は空想からやぶれた。この時悲哀な声で研手とぎての悪者が歌い出した——その声は寂然ひっそりとした山谷さんこくに響く。
捕われ人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その研手とぎてわしをつかまえた差配さんも気に入ったり、研いだ作平もまず可いわ。立派な身分になんなすった甥御もし。いましめのためとうて、遣物にさっしゃる趣向も受けた。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)