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砂烟
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すなけぶり
ふりがな文庫
“
砂烟
(
すなけぶり
)” の例文
折から
堤防伝
(
つつみづた
)
いに
蹄
(
ひづめ
)
の音、一人
砂烟
(
すなけぶり
)
を立てて、
斜
(
ななめ
)
に小さく、
空
(
くう
)
を駆けるかと見る見る近づき、
懸茶屋
(
かけぢゃや
)
の彼方から歩を
緩
(
ゆる
)
めて、悠然と打って来た。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ヒュウと悲しい音を立てて、
空風
(
からかぜ
)
が吹いて通る。跡からカラカラに乾いた往来の
中央
(
まんなか
)
を、
砂烟
(
すなけぶり
)
が
濛
(
ぼっ
)
と力のない渦を巻いて、
捩
(
よじ
)
れてひょろひょろと行く。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
砂
常用漢字
小6
部首:⽯
9画
烟
漢検1級
部首:⽕
10画
“砂”で始まる語句
砂
砂利
砂漠
砂礫
砂埃
砂塵
砂糖
砂丘
砂煙
砂地