石橋山いしばしやま)” の例文
相模国さがみのくに石橋山いしばしやまの古戦場に近き杉山の一部。うしろに小高き山を負いて、その裾の低地に藁葺わらぶきの炭焼小屋。家内は土間にて、まん中にを切り、切株きりかぶ又は石などの腰かけ三脚ほどあり。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
見ると、その千ねん山毛欅ぶなッこに、石橋山いしばしやま頼朝よりともが身をかくしたような洞穴うつろがある。そのまッくらな洞穴のなかで、なにか、コトリと音がした。コトコトとかすかにきこえたものがあった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あひだ石橋山いしばしやま古戰場こせんぢやうあり。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
狂言は「石橋山いしばしやま」と「扇屋熊谷おうぎやくまがい」と「遠山桜天保日記とおやまざくらてんぽうにっき
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
石橋山いしばしやまの組討ちで、ちっとも判らねえ」
半七捕物帳:23 鬼娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)