眼配めくばせ)” の例文
田部井氏は、居間の入口まで行って、その中でしきりに現場の情況をノートしていた警官へ、外出を断ると、私へ眼配めくばせしながら玄関口へ出て行った。
寒の夜晴れ (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
平七は台所へ戻つて来て、お桐に知れぬ様に皆に眼配めくばせした。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
こっそり眼配めくばせでもするようにあごをしゃくって、そのまま外の闇へ消えてしまった。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
すると青山さんは、戸外そとの後ろを振返って、チラッと誰かに眼配めくばせしたんですが、その合図を待ってたように、多勢の警官達がドヤドヤッと法廷へ雪崩なだれ込んで来たんですよ……驚きましたね……
あやつり裁判 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)