“眼眦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まなじり60.0%
まぶち20.0%
めじり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
様子を見るに実に獰悪ねいあくなまた豪壮な姿であって眼眦まなじりなども恐ろしい奴ですから、強盗本場の中でも一段すぐれた悪徒であろうと思われたです。その悪徒が大きな声で懺悔をして居る
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
眼眦まぶちに滲むだ黄色の光りは——キーに奏でらるゝ夢幻曲の譜となつて、静かに、さうして快活に、蝶の如く悦びと悲しみとに充ちて踊つて居りました。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
半七老人は表情に富んでいる眼眦めじりを少ししかめて、その当時のさまを眼に浮かべるように一と息ついた。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)