真盛まっさかり)” の例文
旧字:眞盛
池の蓮は真盛まっさかりで、朝風が心地よく吹き渡って、会場には最早大勢の人が集まっていました。乗ってぎ廻らせるために、小舟がつないでありました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
これはね、みんな仲間の者が、道中の暗号めじるしだよ。中にゃあ今真盛まっさかりな商売人のもあるが、ほらここにこの四角な印をつけてあるのが、私が行ってこれから逢おうという人だ、もと海軍に居た将官たいしょうだね。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)