真東まひがし)” の例文
旧字:眞東
針路を真東まひがしにとることは無理だ。無理にそれをやるとボートが沈没してしまうし、船員が疲れ切って大事をひきおこす危険がある。
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「弥二右衛門、いみじくもいうたり。信長の意中も、それよ。今こそ義元の首に会わん。田楽狭間でんがくはざまは、この道を真東まひがしよな」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
真東まひがしやただにり立つおほきなる鉄鈷雲かなとこぐもは一つ根の雲
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「主力の位置は、本日の唯今、北緯四十二度、東経百六十五度。北海道の真東まひがし、千八百キロというところだ」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「方角は、真東まひがし。おや、こっちの方にも聞こえる。三ちゃん。船神磯せんじんいその方には、何か見えないかい」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そうか。では前進。針路は真東まひがしだ」
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)