真影流しんかげりゅう)” の例文
旧字:眞影流
真影流しんかげりゅうの柔道の極意をふるって捕人を投げとばす彼が、ただ丸腰であるゆえに町人たることを証し得るであろうか。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
父文吾相果てましたのち、六十に近い母に孝行を尽し、剣術は真影流しんかげりゅうの極意を究め、力は七人力にんりきあったと申します。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
足をねらうは柳剛流りゅうごうりゅうに限る。少年は真影流しんかげりゅうに見る人の形。
へい番町ばんちょう栗橋くりはし様が御当家様こちらさまは、真影流しんかげりゅう御名人ごめいじんと承わりました故、うぞして御両家の内へ御奉公にあがりたいと思いましていましたところ漸々よう/\の思いで御当家様こちらさまへお召抱めしかゝえに相成り
喜「はい、真影流しんかげりゅう奥許おくゆるしを得て居りまして、なか/\の腕利うできゝでございます」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)