“相離”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あひさか50.0%
あひはな50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
之等の諸温泉はひとしくみな高山の上にあつて、所謂いはゆる世間の温泉らしい温泉と遠く相離あひさかつてゐる。それがまた私には嬉しかつた。折があらばまたこの三つ四つの山の湯を廻つて見度いと思ふ。
愕然がくぜんとして彼はひとみこらせり。ベッドのかたはらに立てるは、その怪き夢の中にあらはれて、終始相離あひはなれざりし主人公その人ならずや。打返し打返しれども訪来とひきたれる満枝にまぎれあらざりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)