“目蒐”の読み方と例文
読み方割合
めが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも血迷った英国士官は本国の威力を示すためか、いきなり馬上から指揮刀を挙げて、この大群集を目蒐めがけて小銃の乱射をさせました。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
だが阿Qは一向平気であたりを見廻し、たちまち右手をあげて、折柄おりからくびを延して聴き惚れている王鬍のぼんのくぼを目蒐めがけて、打ちおろした。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
同時に、吉田機関手がこれまでの自分にしてくれたすべてのことが、洪水のように彼女の胸を目蒐めがけて押し寄せて来た。殊にも昨夜のことであった。
機関車 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)