目慧めざと)” の例文
すなわち裏の垣より忍び入りて窠宿とや近く往かんとする時、かれ目慧めざとくも僕を見付みつけて、驀地まっしぐらとんかかるに、不意の事なれば僕は狼狽うろたへ、急ぎ元入りし垣の穴より、走り抜けんとする処を
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
岸本は目慧めざとく浅田の持っている手紙に目をつけて
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)