目出度めでて)” の例文
お前は重三さんを死んだと思ったのが、たげえにたすかってゝ、うてえくれえ目出度めでてえ事はねえから、何もつにゃアあたらねえ、誠に妙なわけだ
「路銀は、他人様の、懐中ぽっぽに、あずけてあるんだ。のう、庄公、いやあー、目出度めでてえ、こうなりゃ、意地だあ」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「それに八十二だつて云や、年齢としに不足はねえんだからの、まあ、目出度めでてえ方なんだ。」
野の哄笑 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
B お前も随分お目出度めでてえ野郎だな。
指環 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
仙「なにしても目出度めでてえから一ぺえけねえ、しか明日あしたの朝ではお嬢さんが近所へ対して間がわりいだろうから、日暮までにお連れ申すという手紙を先方むこうへ出して置こう」
もっと目出度めでてえことが有りやすぜ、おい友さん、此方こっちねえ、あの桜の馬場の人殺し一件よ、あの時取った煙草入を旦那に預けて置きましたが、ありゃア友さんが蟠龍軒に売った品だという
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
乙「ヘエ誠にそれはアお目出度めでてえこって」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)