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盗見
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ぬすみみ
ふりがな文庫
“
盗見
(
ぬすみみ
)” の例文
彼は食慾もないらしく、皿に手をつけ様ともせず、青ざめて、オドオドとあたりの人々の顔を
盗見
(
ぬすみみ
)
て、座にも耐え難い様子であった。
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
お祖父さんが、本を
盗見
(
ぬすみみ
)
してゐた自分を叱るとばかり思つてゐた栄蔵は、急にやさしいお祖父さんの言葉をきいて、ぽとぽと涙が出て来た。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
そして笑ったかとおもうと、その瞬間に笑いの表情は消え失せて、相手の顔色を上眼づかいに憎々しげに
盗見
(
ぬすみみ
)
しているのだ。
鬼涙村
(新字新仮名)
/
牧野信一
(著)
怪紳士の顔を道夫がそっと
盗見
(
ぬすみみ
)
すると、たしかに心がいらいらしているらしく見えた。しかし彼はそこを一所けんめいにこらえている様子だ。
四次元漂流
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかし、またちらっと
盗見
(
ぬすみみ
)
すると、やはり黄色い頬に黄色い涙をつけた、大事なわが子の像があるのです。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
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然
(
しか
)
もその可能は明後日に開かれる特別会議の夜だけに、かすかに
盗見
(
ぬすみみ
)
するほどであった。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
彼等はお互に、隣席の人達の横顔を、ソッと
盗見
(
ぬすみみ
)
ないではいられなかった。残らず知合いの間柄だ。その中にたった一人だけ、恐ろしい奴が隠れているという。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
盗
常用漢字
中学
部首:⽫
11画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“盗”で始まる語句
盗
盗人
盗賊
盗坊
盗棒
盗汗
盗跖
盗森
盗心
盗泉