秋になって、百姓仕事ひゃくしょうしごとが、少しせわしくなってから、清造は、近所の家に手伝いにいって食べさせてもらっていました。
清造と沼 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
海蔵かいぞうさんはやぶをうしろにしたちいさい藁屋わらやに、としとったおかあさんと二人ふたりきりでんでいました。二人ふたり百姓仕事ひゃくしょうしごとをし、ひまなときには海蔵かいぞうさんが、人力車じんりきしゃきにていたのであります。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)