トップ
>
瘴癘
>
しょうれい
ふりがな文庫
“
瘴癘
(
しょうれい
)” の例文
全体として言えば、彼は
瘴癘
(
しょうれい
)
の気よりも
泡沫
(
ほうまつ
)
を愛し、下水よりも急流を愛し、モンフォーコンの湖水よりもナイヤガラ
瀑布
(
ばくふ
)
を愛した。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
辺陬
(
へんすう
)
熱帯
瘴癘
(
しょうれい
)
の蛮地であって、これを画測するにも容易ならざる歳月と費用とを要すべく、加うるに多大の危険と戦わねばならず
令嬢エミーラの日記
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
百七十二箇所のトンネルをくぐる
滇越
(
てんえつ
)
鉄路の難所も、
瘴癘
(
しょうれい
)
無人の魔所も見て来たが
曽
(
か
)
つてこんな陰惨な光景に出会ったことはなかった。
雲南守備兵
(新字新仮名)
/
木村荘十
(著)
東路
(
あずまじ
)
の道の果てなる
常陸帯
(
ひたちおび
)
をたぐりつくして、さてこれより北は
胡沙
(
こさ
)
吹くところ、
瘴癘
(
しょうれい
)
の気あって人を
傷
(
いた
)
ましめるが故に来る
勿
(
なか
)
れの標示を見て
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
しかし、
瘴癘
(
しょうれい
)
の湿地からのがれてほっとしたかと思えば、ここは一草だにない焦熱の野である。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
クリストフは古い書物から立ちのぼる
苛辣
(
からつ
)
な
息吹
(
いぶ
)
きに、元気づけられた。シナイの風が、
寂寞
(
せきばく
)
たる
曠野
(
こうや
)
と力強い海との風が、
瘴癘
(
しょうれい
)
の気を吹き払った。クリストフの熱はとれた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
とにかく僕は内地を出れば
悉
(
ことごと
)
くが
瘴癘
(
しょうれい
)
の地であるという考えをもっていたら間違いだ、といいたいのです、第一僕たちがボルネオに出発するといった時に、体に気をつけなければいかんといって
宇宙爆撃
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
“瘴癘”の意味
《名詞》
(context、literary)暑熱や湿潤など、特有の気候風土によって発生する、伝染病や熱病。
(出典:Wiktionary)
瘴
漢検1級
部首:⽧
16画
癘
漢検1級
部首:⽧
17画
“瘴癘”で始まる語句
瘴癘湿熱