“留別”の読み方と例文
読み方割合
りゅうべつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに、父は県知事に昇って移転することになったので、内外の親戚らを招いて留別りゅうべつの宴を開いた。その宴席で父は言った。
これは漱石氏が留別りゅうべつの意味でしてくれた御馳走であった。その帰り道私は氏の誘うがままに連立ってその仮寓に行った。そうして謡を謡った。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
いや解らない。軽蔑けいべつの結果はあるいは解ってるかも知れないが、軽蔑の意味は君にも君の細君にもまだ通じていないよ。だから君の今夕こんゆうの好意に対して、僕はまた留別りゅうべつのために、それを
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)