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生墻
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いけがき
ふりがな文庫
“
生墻
(
いけがき
)” の例文
私の部屋の窓からは、いまにも
崩
(
くず
)
れそうな
生墻
(
いけがき
)
を透かして、
一棟
(
ひとむね
)
の貧しげな長屋の裏側と、それに附属した一つの古い井戸とが
眺
(
なが
)
められた。
三つの挿話
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
生墻
(
いけがき
)
から叔父さんに切つて貰つた大事なステツキは、三番目の足といふ風に役に立つてゐました。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
生墻
(
いけがき
)
のやうにあをあをと身につなぐべく。
季節の馬車
(旧字旧仮名)
/
佐藤惣之助
(著)
自分があんなにも愛した彼の病院の裏側の
野薔薇
(
のばら
)
の
生墻
(
いけがき
)
のことを何か切ないような気持になって思い出していた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
それから、
漸
(
や
)
っと、まるで足が地上につかないような歩調で、サナトリウムの裏手の
生墻
(
いけがき
)
に沿うて行った。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
▼ もっと見る
そう、それ等の少女たちの形づくった
生墻
(
いけがき
)
はちょうどお前たちにそっくりだったのだ! ……
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
生墻
(
いけがき
)
に沿うて、いろんな外国種のも混じって、どれがどれだか見分けられないくらいに枝と枝を交わしながら、ごちゃごちゃに茂っている植込みの方へ近づいてゆくと、それらの茂みの上には
風立ちぬ
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
墻
漢検1級
部首:⼟
16画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死