“生墻”の読み方と例文
読み方割合
いけがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の部屋の窓からは、いまにもくずれそうな生墻いけがきを透かして、一棟ひとむねの貧しげな長屋の裏側と、それに附属した一つの古い井戸とがながめられた。
三つの挿話 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
生墻いけがきから叔父さんに切つて貰つた大事なステツキは、三番目の足といふ風に役に立つてゐました。
生墻いけがきのやうにあをあをと身につなぐべく。
季節の馬車 (旧字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)