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甘薯
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いも
ふりがな文庫
“
甘薯
(
いも
)” の例文
勇がふかし
甘薯
(
いも
)
を
頬張
(
ほおば
)
ッて、右の頬を
脹
(
ふく
)
らませながら、モッケな顔をして文三を
凝視
(
みつ
)
めた。お勢もまた不思議そうに文三を凝視めた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
或
(
あ
)
る時は、ごはんの代りに
甘薯
(
いも
)
を食べたり、貰つた
栗
(
くり
)
をゆでて、純子ちやんにはやはらかく
咬
(
か
)
んで、口うつしに食べさしたりしたこともありました。
母の日
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
昨日の売れ残りのふかし
甘薯
(
いも
)
がまずそうに並べてある店もあった。雨は細く糸のようにその
低
(
ひく
)
き軒をかすめた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
少年の議論家は
素肌
(
すはだ
)
の上に
上衣
(
うわぎ
)
を羽織ッて、
仔細
(
しさい
)
らしく首を
傾
(
かし
)
げて、ふかし
甘薯
(
いも
)
の皮を
剥
(
む
)
いてい、お政は
囂々
(
ぎょうぎょう
)
しく針箱を前に控えて、
覚束
(
おぼつか
)
ない手振りでシャツの
綻
(
ほころび
)
を縫合わせていた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“甘薯”の意味
《名詞》
さつまいも。
(出典:Wiktionary)
甘
常用漢字
中学
部首:⽢
5画
薯
漢検準1級
部首:⾋
16画
“甘薯”で始まる語句
甘薯畑