“琵琶亭”の読み方と例文
読み方割合
びわてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戴宗たいそうと宋江とは、騒ぎをきいてここへ馳けつけ、ほこる李逵をむりやりにぎ離して、なだめつすかしつ、やっと元の琵琶亭びわていの方へ連れて戻って行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
名所旧蹟地には茶店や料亭は付きもので、またそれが点景てんけい風物ふうぶつにもなっている。琵琶亭びわていなどもまさにそんな画中の水亭すいていだった。画中の客となった心地である。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この潯陽じんよう城の船着きは、むかし白楽天はくらくてんとかいう詩人うたびとが、琵琶行びわこうっていう有名な詩をのこした跡だっていうんで、琵琶亭びわていがあるし、それから船で琵琶をいて、旅のお客さまにとぎをするおんながいるんでさ。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)