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猶且
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なおか
ふりがな文庫
“
猶且
(
なおか
)” の例文
此光輝ある時期に際会しながら、
猶且
(
なおか
)
つ厭世哲学を説くハルトマンの如きは
畢竟
(
ひっきょう
)
ずるに一種の精神病者に過ぎないと彼は断言した。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼もまた若き日は当時の大名なみには女も犯し
妾
(
めかけ
)
も蓄えたかも知れぬが六十をすぎた今となって
猶且
(
なおか
)
つ他人の恋人に思いをかけるような粘りづよさがあったかどうか。
本所松坂町
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
時に、例の提灯である、それが膝のあたりだから、
褄
(
つま
)
は消えた、そして、胸の帯が、空近くして
猶且
(
なおか
)
つ雲の底に隠れた月影が、其処にばかり映るように艶を消しながら白く光った。
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
猶且
(
なおか
)
つ暴風に
揉
(
も
)
まれ、
揺
(
ゆ
)
らるる、その瞬間の
趣
(
おもむき
)
あり。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
猶
常用漢字
中学
部首:⽝
12画
且
常用漢字
中学
部首:⼀
5画
“猶”で始まる語句
猶
猶予
猶太
猶更
猶太人
猶々
猶豫
猶子
猶與
猶大