猶々なお/\)” の例文
はいお兄様あにいさまどうも重々じゅう/\の不孝でございました、まア是迄御丹精を受けましたわたくしが、お兄様のお言葉を背きましては、お母様っかさま猶々なお/\不孝を重ねまする因果者
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
猶々なお/\有難い事であると云っている。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
と思うとカッと逆上のぼせて来て、根が人がよいから猶々なお/\気が欝々うつ/\して病気が重くなり、それからはお嬢の俗名ぞくみょうを書いて仏壇に備え、毎日々々念仏三まいで暮しましたが
切られたら肝心な内職が出来ないじゃアないか、此の困る中で猶々なお/\困ります、遣られませんよ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
新「免さぬってえ、お前さんそれは無理で、それだから一遍牢へ這入ると人間が猶々なお/\悪くなるというのはこれだな、手前の居る処は田舎ではありますが不自由はさせませんから一緒に来て下さい」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と聞いて廣は猶々なお/\ゆかしく思い、会いたいと申すのを名主が
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)