独房どくぼう)” の例文
「うん、こんどは、きみの車にのせて、ぼくもそばについて行こう。独房どくぼうにいれて、かぎをかけてしまうまでは、ゆだんができないからね。」
妖星人R (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
結局、柿色の制服を着る際には、どうしてもラジウムを、あの肉ポケットに入れて、うまく独房どくぼうの中へ持ち込むより外に、いい手はなかった。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
なかへ這入ると、広い廊下を真中にして、左右二列に太い格子のはまった小さい独房どくぼうの部屋々々があって、わたしは何だかそれらの部屋々々をカナリヤ巣をみているようだとおもいました。
独房どくぼうよいとオこ
独房 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
四十面相によくにた男が、身がわりになって刑務所の独房どくぼうにはいっていたのです。よくにているので、刑務所の係員も、いままで気づかないでいたというのです。
奇面城の秘密 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
きれいな独房どくぼう
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
げんじゅうな独房どくぼう(ほかの人といっしょにしないで、ひとりだけ入れておく牢屋)
怪奇四十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)