“どくぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
独房87.5%
毒棒12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なかへ這入ると、広い廊下を真中にして、左右二列に太い格子のはまった小さい独房どくぼうの部屋々々があって、わたしは何だかそれらの部屋々々をカナリヤ巣をみているようだとおもいました。
独房どくぼうよいとオこ
独房 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
首領はわれがねのような声で怒号どごうした。これは四馬剣尺の不機嫌ふきげんなときの特徴である。そんなときにうっかりさからうと、毒棒どくぼうの見舞いをうけるおそれがある。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「手をあげろ。横着者おうちゃくものめ」と、はげしいしかり声が、入口の方からひびいた。いつの間にか黄竜の幕をかきわけ、四馬頭目の巨体きょたいが、長袖ながそでから愛用の毒棒どくぼうをつきだしている。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
小男のかまえた毒棒どくぼうからは、まるで一本の糸のようにつぎからつぎへと毒針どくばりがとびだしてくる。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)