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犒
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ねぎ
ふりがな文庫
“
犒
(
ねぎ
)” の例文
浅野
弥兵衛
(
やへえ
)
に命じて、彼は、その
悉
(
ことごと
)
くを、部下の全将士に
頒
(
わ
)
けて今年の労を
犒
(
ねぎ
)
らい、また来たるべき年の覚悟についてこう云い渡した。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お瀧はイソイソと降りて來て、平次の勞を
犒
(
ねぎ
)
らひます。夜更けのことではあるが、客あしらひになれて、なか/\の應對です。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もしも彼女がうんと言つて自分の
欲望
(
おもひ
)
を叶へ、然るべく
犒
(
ねぎ
)
らつて呉れない暁には、何をしでかすか分つたものぢやない。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
圓道爲右衞門二人が計らひとしていと盛んなる落成式
執行
(
しふぎやう
)
の日も略定まり、其日は貴賤男女の見物をゆるし貧者に
剰
(
あま
)
れる金を施し、十兵衞其他を
犒
(
ねぎ
)
らひ賞する一方には
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
と先生は
犒
(
ねぎ
)
らってくれた。
ロマンスと縁談
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
秀吉はうなずいて、使い、ご苦労であったと
犒
(
ねぎ
)
らった。その間に、彼はふと、自己の年齢と、家康の年齢とを胸のうちで、比較していた。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お滝はイソイソと降りて来て、平次の労を
犒
(
ねぎ
)
らいます。夜更けのことではあるが、客あしらいになれて、なかなかの応対です。
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
円道為右衛門二人が計らいとしていと盛んなる落成式
執行
(
しゅうぎょう
)
の日もほぼ定まり、その日は貴賤男女の見物をゆるし貧者に
剰
(
あま
)
れる金を施し、十兵衛その他を
犒
(
ねぎ
)
らい賞する一方には
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そして席を移すと、その夜、使者のため、
連歌
(
れんが
)
の会を催して、しめやかに一夜を
犒
(
ねぎ
)
らった——という風な人であった。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
秀吉は直接二、三の要領をたずねた上、ひと休みして、早く兵糧をとっておけと
犒
(
ねぎ
)
らった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雨の中を迎えに出てくれた人達は、そこからまた、私たちを
讃甘
(
さぬも
)
村小学校まで案内して、校舎の階上へあがり、茶菓子を出して、こもごもに遠来の労を
犒
(
ねぎ
)
らってくれるのだった。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、曹操はなお
犒
(
ねぎ
)
らった。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
犒
漢検1級
部首:⽜
14画