物綺麗ものぎれい)” の例文
人仕事ひとしごとなどをしたのであるが、つゞまやかにして、物綺麗ものぎれいに住んで、お辻も身だしなみく、髪形かみかたちを崩さず、容色きりょうは町々の評判、以前五百石取こくどり武家ぶけしかるべきひんもあつた
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なるほど奥をのぞいてみると、廊下が折れ曲がったり、中庭の先に新しいむねが見えたりして、さも広そうでかつ物綺麗ものぎれいであった。自分は番頭にどこか都合ができるだろうと言った。
手紙 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
物綺麗ものぎれいでこぢんまりしたところは、妾宅しょうたくのような感じもするのだった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
実際嫂のいった通りその座敷は物綺麗ものぎれいにかつ堅牢に出来上っていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)