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片方
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かたかた
ふりがな文庫
“
片方
(
かたかた
)” の例文
「何だ。
冗談
(
じょうだん
)
か」と行こうとすると、
卸
(
おろ
)
し立ての草履が
片方
(
かたかた
)
足を離れて、拭き込んだ廊下を
洋灯
(
ランプ
)
部屋の方へ滑って行く。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「それも、わたしの知ったことではない、お前さんたちは、あれほど固く結びついていながら、いまさら
片方
(
かたかた
)
の行方を人に問うなどとは、あんまり虫がよすぎる」
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
体の痩せぎすな、渋い好みのお増は、着物の上へちょっと袖を
片方
(
かたかた
)
通しただけでじきに止めてしまった。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
平生
(
ふだん
)
の癖で時々、
片方
(
かたかた
)
を片方の上へ重ねて、そのままとろとろとなると、下になった方の骨が
沢庵石
(
たくわんいし
)
でも載せられたように、みしみしと痛んで眼が覚めた。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“片”で始まる語句
片
片隅
片手
片端
片頬
片時
片側
片膝
片足
片唾