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照射入
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さしい
ふりがな文庫
“
照射入
(
さしい
)” の例文
颯
(
さっ
)
と
照射入
(
さしい
)
る月影に、お藤の顔は
蒼
(
あお
)
うなり、人形の形は
朦朧
(
もうろう
)
と、煙のごとく
仄
(
ほの
)
見えつ。霊山に
撞
(
つ
)
く寺の鐘、
丑満時
(
うしみつどき
)
を
報
(
つ
)
げ
来
(
こ
)
して、天地
寂然
(
しん
)
として、室内陰々たり。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
破廂
(
やれびさし
)
より
照射入
(
さしい
)
る月は、崩れし壁の骨を照して、家内
寂寞
(
せきばく
)
として墓に似たり。ややありて泰助は、表門の
方
(
かた
)
に出で、玄関に立向い、戸を
推
(
お
)
して試むれば、固く内より
鎖
(
とざ
)
して
開
(
あ
)
かず。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もしそれ老婦人をしてかくてあることを久しからしめば、
終
(
つい
)
に必ず狂せむ。不意に音あり、戸は開きぬ。同時に
照射入
(
さしい
)
る燈火の影に乱髪、
敝衣
(
へいい
)
の醜面漢、
棍棒
(
こんぼう
)
を手にして面前に
来
(
きた
)
れり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
綾子は
照射入
(
さしい
)
れる燈火に射られて、
呀
(
あ
)
と叫びて跳上りぬ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
照
常用漢字
小4
部首:⽕
13画
射
常用漢字
小6
部首:⼨
10画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“照射”で始まる語句
照射