然共されども)” の例文
かうむり候へ共是は私しの心付には御座なく全く伊豆守いづのかみ心付なり然共されども先達て將軍の御落胤おとしだねに相違なしと上聞じやうぶんに達し其後の心付なりとて一旦いつたん重役ぢうやく共申出し儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取敢とりあへず五兵衞に話しけるに忽ち縁談えんだんとゝのひたれば久八の悦喜よろこび一方成ず然共されども物入を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
奪ひ取りしぞ不屆至極ふとゞきしごくなり眞直まつすぐに申せと問糺とひたゞされしかば彦兵衞は意外の事に思ひ私し日頃ひごろおんうけ候隱居を何とて手に掛け申べきや其儀そのぎは一かうおぼえ之なくと申に大岡殿然共されども隱居いんきよたくはへたる百兩の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)