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焦躁
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いらだ
ふりがな文庫
“
焦躁
(
いらだ
)” の例文
滝人の頭は、しだいに
焦躁
(
いらだ
)
たしさで、こんがらがってきた。もしこの機会を逃したなら、あるいは明日にも、十四郎は片眼の繃帯を
除
(
と
)
らぬとも限らないのである。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
手ぬるし手ぬるし
酷
(
むご
)
さが足らぬ、我に続けと
憤怒
(
ふんぬ
)
の牙噛み鳴らしつつ夜叉王の
躍
(
おど
)
り上って
焦躁
(
いらだ
)
てば、
虚空
(
こくう
)
に
充
(
み
)
ち満ちたる眷属、おたけび鋭くおめき叫んで
遮
(
しゃ
)
に無に暴威を揮うほどに
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
街の一端に近きポヽロの廣こうぢに
索
(
つな
)
を引きて、馬をば其
後
(
うしろ
)
に並べたり。馬は早や
焦躁
(
いらだ
)
てり。脊には燃ゆる海綿を
貼
(
は
)
り、耳後には小き
烟火具
(
はなび
)
を裝ひ、
腋
(
わき
)
には拍車ある鐵板を懸けたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
水右衛門の方には助太刀の
敵役
(
かたきやく
)
があらわれて来た。これらの人形も三方から兵助を取り囲んで斬り込んでくるので、それを使っている紋作は自分が敵に囲まれているように
焦躁
(
いらだ
)
ってきた。
半七捕物帳:38 人形使い
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“焦躁”の意味
《名詞》
焦 躁(しょうそう 「焦燥」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
いらいらして焦ること。
(出典:Wiktionary)
焦
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
躁
漢検1級
部首:⾜
20画
“焦躁”で始まる語句
焦躁感
焦躁立
焦躁苦悶