焦心せきごころ)” の例文
さてはと推せし胸の内は瞋恚しんいに燃えて、可憎につくき人のく出でよかし、如何いかなるかほして我を見んとらん、と焦心せきごころに待つ間のいとどしうひさしかりしに、貫一はなかなかで来ずして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
涙含なみだぐみつつ宮が焦心せきごころになれるを、母は打惑ひて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)