炎暑えんしょ)” の例文
夜に入ると流石さすがに猛威をふるった炎暑えんしょも次第にうすらぎ、帝都の人々は、ただもうグッタリとしてりょうを求め、睡眠をむさぼった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
忍剣にんけん龍太郎りゅうたろう小文治こぶんじ蔦之助つたのすけ竹童ちくどうの五人は、時にとって炎暑えんしょをしのぐ一じゅかげともありがたく思いながら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう九月も暮れて十月が来ようというのに、其の年はどうしたものか、厳しい炎暑えんしょがいつまでもゆるまなかった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)