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火酒
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ウォツカ
ふりがな文庫
“
火酒
(
ウォツカ
)” の例文
ぢやあ、ソローハ、
火酒
(
ウォツカ
)
を一杯御馳走にならうかな。忌々しい
凍
(
い
)
てでな、この
咽喉
(
のど
)
がこごえてしまつたやうな気がするて。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
そこでサカモリがはじまったが、ジンという酒はアブサンや
火酒
(
ウォツカ
)
につぐ強い酒だが、アッサリした甘味があって、女の好きそうな香気がある。舌ざわりが悪くないから、つい油断して飲みやすい。
現代忍術伝
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
一同はたちどころにその仔羊の首にバサウリュークの面相を見てとつた。祖父は今にもそいつが
火酒
(
ウォツカ
)
をねだるのではないかと思つたさうぢや……。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「へん、
火酒
(
ウォツカ
)
が呑めなくなつてもと言つた方がよからうよ、この酔つぱらひ婆さんがさ!」と
織匠
(
はたや
)
の女房が応酬した。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
あの猶太女め、
扁平麺麭
(
パリャニーツァ
)
一つで
火酒
(
ウォツカ
)
を一杯づつはよこすからな。誰にも見つからないうちに、早く持つて行かう。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
穴倉へ
一走
(
ひとつぱし
)
り行つて、猶太の蜜酒を持つて来い! それに
火酒
(
ウォツカ
)
も飲まないんだ! 変てこな話さ! 主、基督を
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
すると一人の男が悪魔にでもそそのかされたのか、うしろから叔母のからだへ
火酒
(
ウォツカ
)
をぶつかけをつたのぢや。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
彼は
凍火酒
(
ウィモロズキ
)
を嗜まず、ただ
午餐
(
ひるめし
)
と
晩餐
(
ばんめし
)
の前に
火酒
(
ウォツカ
)
を一杯やるだけで、マヅルカも踊らなければ、⦅
銀行
(
バンク
)
⦆もやらなかつたので、自然、いつも独りぼつちでゐる他はなかつた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
それと同時に、両の眼がひとりでに細くなつて今にも閉ざされさうになる。それで彼はひつきりなしに、拳しで眼をこすつたり、飲みあましの
火酒
(
ウォツカ
)
を眼にさしたりしなければならなかつた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
二
連
(
つなぎ
)
の
輪麺麭
(
ブーブリキ
)
と腸詰の用意をして来たので、かうした宿屋で決してきらしたことのない
火酒
(
ウォツカ
)
を一杯だけ注文すると、たたきの床へ脚をしつかり埋め込んだ樫の食卓に向つてベンチに腰をおろして
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
火酒
(
ウォツカ
)
が運ばれて来る、
火酒
(
ウォツカ
)
が舌に焼けつく、
火酒
(
ウォツカ
)
はとても厭だ、誰かそばへ近よつて来て肩を叩く、その男が……しかし、それから先きはまるで眼のまへに霧がかかつたやうで、とんと思ひ出せぬ。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
“火酒”の意味
《名詞》
ウォッカなどのアルコール度数の高い蒸留酒。
(出典:Wiktionary)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
“火”で始まる語句
火
火鉢
火傷
火照
火箸
火影
火焔
火桶
火光
火事