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火塵
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かじん
ふりがな文庫
“
火塵
(
かじん
)” の例文
ほか楠木や名和の隊も突進してゆき、攻守入りみだれて、炎の下のたたかい半日余、たそがれにはもうそこは無残な
火塵
(
かじん
)
の広場だった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
転
(
まろ
)
びつ、お千絵を抱えた万吉と、お綱の姿だけは、渦まく
火塵
(
かじん
)
を泳ぎぬけて、裏門の外へ出たらしいが、ああ、遂に、乳母のおたみだけは
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
事実、なお中に踏み止まって、
彼方此方
(
かなたこなた
)
と駆けている者は、時には煙に
咽
(
む
)
せ、時には
火塵
(
かじん
)
をかぶっていた。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
間もなく、山門の
廂
(
ひさし
)
は、ばらばらとくずれ、
火塵
(
かじん
)
はまるで
華火
(
はなび
)
のように噴きあげて、快川の影も、だんだん黒く変ってきたが、しかもなお
曲彔
(
きょくろく
)
に懸ったまま倒れもせずに楼上にあるではないか。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
“火”で始まる語句
火
火鉢
火傷
火照
火箸
火影
火焔
火桶
火光
火酒