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濛煙
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もうえん
ふりがな文庫
“
濛煙
(
もうえん
)” の例文
ところが、その猛射は、滅前の
一燦
(
いっさん
)
だった。程なく、はたと止むと、
城楼
(
じょうろう
)
の一端から、ボウと赤い焔が
映
(
さ
)
して、月の夜空へ
濛煙
(
もうえん
)
を吐き出した。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すぐ妙覚寺へ行ったが、ここの一隊もすでに二条へたてこもり、城内は
濛煙
(
もうえん
)
につつまれている様子。はや落去の後だった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二どめの
爆音
(
ばくおん
)
とともに、ふたつに
裂
(
さ
)
けた
望楼台
(
ぼうろうだい
)
は、そのとき、まっ黒な
濛煙
(
もうえん
)
と、
阿鼻叫喚
(
あびきょうかん
)
をつつんで、
大紅蓮
(
だいぐれん
)
を
噴
(
ふ
)
きだした殿堂のうえへぶっ倒れた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、秀吉は東浅井の半ばにもわたる辺土のいちめんな
濛煙
(
もうえん
)
を見て、ふと
唇
(
くち
)
をかむかの如く
呟
(
つぶや
)
いて
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
濛
漢検1級
部首:⽔
16画
煙
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
“濛”で始まる語句
濛々
濛気
濛
濛靄
濛濛
濛〻
濛々漠々
濛々迷々
濛雲国師