“濃汁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こいしる50.0%
こくしやう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ブリキ家根の小屋もほかに二ツ三ツあったが、いずれも日の光りがまぶしい程照り付けている。桶の中には、どろどろした原油が溢れていると見えて、黒い周囲に垂れ下った漆のような濃汁こいしるしたたっていた。
暗い空 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こすりながら浴室ふろに至れば門前に待ち詫びたる馬の高くいなゝくにいよ/\慌て朝餉あさげの膳に向へば昨日きのふ鯉の濃汁こくしやう
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)