潮焦しおや)” の例文
織田軍の船手方、九鬼家の家臣といえば、みな潮焦しおやけのした顔にぼらのような眼を持って、歯ばかり白いさむらいばかり多い。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀吉がまだ子どもの頃だった天文年間には、もう和寇わこうはだいぶ下火したびになっていた。けれど昔を語る潮焦しおやけのした老人は、まだたくさん田舎に生きていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
店者風たなものふう由造よしぞう東条隼人とうじょうはやとと呼ばれる侍、十徳じっとくの老人、ためという若者、それに甲比丹かぴたんの三次、中でも三次は、潮焦しおやけのした皮膚に眼の鋭いところはやぶさという感じがする。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)