“潮汐（ちょうせき）” の例文
それから四年の間に、クーボー大博士の計画どおり、潮汐（ちょうせき）発電所は、イーハトーヴの海岸に沿って、二百も配置されました。
グスコーブドリの伝記 (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)
たとえば験潮儀に記録されたある港の潮汐（ちょうせき）昇降の曲線をレコード盤に刻んでおいてこれを蓄音機にかければ、たぶんかなりな美しい楽音として聞かれるであろう。
試験管 (新字新仮名) ／ 寺田寅彦(著)
第二種（地妖編）地妖、地震、地陥、山崩れ、自倒、地雷、自鳴（じめい）、潮汐（ちょうせき）、津波、須弥山（しゅみせん）、竜宮、仙境
妖怪学講義：02 緒言 (新字新仮名) ／ 井上円了(著)
重力分布や垂直線偏差から推測さるるイソスタシーの状態、地殻潮汐（ちょうせき）や地震伝播の状況から推定さるる弾性分布などがわずかにやや信ずべき条項を与えているに過ぎない。
地震雑感 (新字新仮名) ／ 寺田寅彦(著)
もうどうしても、来年は潮汐（ちょうせき）発電所を
グスコーブドリの伝記 (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)
明治三十七年の夏休みに陸中釜石（かまいし）附近の港湾の潮汐（ちょうせき）を調べに行ったときの話である。
夏 (新字新仮名) ／ 寺田寅彦(著)
まず第一にこの国が島国であることが神代史の第一ページにおいてすでにきわめて明瞭（めいりょう）に表現されている。また、日本海海岸には目立たなくて太平洋岸に顕著な潮汐（ちょうせき）の現象を表徴する記事もある。
神話と地球物理学 (新字新仮名) ／ 寺田寅彦(著)