ぼう)” の例文
十番はどっちへあたるか、二の橋の方は、と思うと、すぐ前を通るらしい豆府屋の声も間遠に聞え、窓の障子に、日がすともなく、かげるともなく、ぼうとして、妙に内外うちそと寂然ひっそりする。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)