滄海さうかい)” の例文
われは夢む、滄海さうかいそらの色、あはれ深き入日の影を
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
あざむおほすべけれどもこゝに一ツの難儀なんぎといふは師匠ししやうの口から彼者は幼年えうねんの内斯樣々々かやう/\にて某し養育やういくせし者なりと云るゝ時は折角せつかくたくみも急ちやぶるゝに相違なし七歳より十二歳まで六ヶ年が其間そのあひだ養育の恩は須彌しゆみよりも高く滄海さうかいよりも深しと雖ども我大望わがたいまうには替難かへがたし此上は是非に及ばず不便ふびんながらも師匠の感應院を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)