源教げんけう)” の例文
さすがの源教げんけう戦慄ぞつとせしが、心をしづめてよくこそきたりつれといふに、幽霊いうれいはさらにことばをいださず、すがたは昨夜よんべ見たるにたがはず。
かくてその黄昏たそがれにいたり、源教げんけうは常より心して仏に供養くやうし、そこらきよらになしきやうたり。七兵衛はやきたりぬ。
○かくてその夜源教げんけう草庵さうあんに人々あつまり、おしこりあひて念仏しければ、なか/\ににぎはしき仏事也けり。